先日投稿した動画「不安や焦りでいっぱいなあなたへ」を作ったきっかけについて書いてみようと思います。
今回の動画は受験や就活に失敗して「本当にこれで良かったんかな」と悩んでいた過去の自分に向けて作りたいと思っていたテーマでした。
大学受験で志望校に行けなかった私は、後期試験で地元の大学に入ることにしたのですが、志望校に行けなかった悔しい気持ちを入学当初はぬぐえずずっと抱えていました。
第一志望で入っている人に対して「本当にこの学校で良かったのだろうか」なんて相談はできないので、大学では平然を装って、アパートに帰ってから毎日のように泣いていました。
東京の私立大学に進学するという手もあったのですが、妹が二人いることを考えるとどうしても選択する勇気がありませんでした。
「もう一年浪人することを選んでいたら」「東京に出ていたら」と毎日毎日考える日々に押しつぶされそうになっていたのを今でも覚えています。
就職活動は本当にうまくいきませんでした。
自分の性格上、自分のいいところを胸を張って伝えることが全くできなくて。
自信がなさすぎるがゆえに、圧迫面接に当たってしまうこともありました。
加えてコロナ禍が始まって最初の年だったので、そもそも求人を出している企業がかなり少なくなってしまって。焦りでいっぱいな中で何とか内定をもらえたのが前職でした。
私は教職もとっていたので、教育実習を受けるために教員採用試験も受験していました。(試験を受けていないと実習を受けさせてもらえない学校もあるようです)
するとコロナで倍率が下がっていたのか、ぎりぎり理科の中学校の先生で受かっていて。
正直どうするかめちゃくちゃ悩みました。
両親が先生なのもあって、教員になることをものすごく勧められたのですが、どうしても「会社という場所で働いてみたい、大学では叶わなかった県外での生活を送ってみたい、そもそも大学を出たばかりの若造が子供たちにいろんなことを教えられる自信がない」という気持ちが強くて、枠を譲りました。
就職してからはとにかく体調優先でうまく乗り切ることを考えるようにしていましたが、それでも周りからは「結婚はどうするの?」とか「女の子なのに自炊しないの?」とかおせっかいを焼かれることが多くて、「自分でやりたくて決めたことだけど良かったのかな」と不安になってしまっていました。
でも、そんな過去の自分に今なら「それで大丈夫だよ」と言える気がします。
実際なんとか生きているからいいんです。失敗した、とか思ってもいいんですよ。
年を重ねるごとに、私たちがぶち当たる選択肢はどんどん複雑になってきて、「最善策」なんてものは存在しなくなる。
最善策がないのだから、何を選んでもいいんです。
気が済むまで悩んだり後悔する時間があってもいいから、自分ができることに目を向けること。今に目を向けること。
望んでいた形でなくても、やりたかったことをやることはできるし、うまくいかなくて心が体が動かなくなったら休んでいいんです。
そしてあなたは自分が思っているよりも運がいいことを忘れないでください。
きっとどこかに、自分を応援してくれる人、手を差し伸べてくれる人は必ずいます。(なんかサウロみたいなセリフ…笑)
毎年5月は調子が悪くなるので、今の私も不安や焦りでいっぱいです。
本当に今の仕事でいいのかとか、前職を辞めずにもう少し頑張れたんじゃないかとか考えることだってあります。
こうやって書いている今だって、動画でこんなことも書けばよかったな、とか考えたりしています。
でも、昔に比べて「まあいいか」と思えるようになってきたのも事実です。
数年後の自分が思い返したときに笑って話せるように、面白い失敗ややらかしをたくさんしていこう。
きっとうまくいかないことが多い方が、いつかもっと素敵なおばあちゃんになれる気がする。笑
おわり