新生活を送っている皆さん、お疲れ様です。
季節の変わり目ということもあり、期待や不安、緊張感など様々な気持ちで過ごされている方は多いのではないでしょうか?
もうすぐやってくるゴールデンウィーク、そして五・六月では、いくら気を付けていても心身の疲れが出てきたり、もしかしたら通院や休職を考える人もいるかもしれません。
私は短いながらも、一度会社員として休職・復職・退職を経験し、自分の心身の不調と向き合ってきました。
そんな私が、心身の不調が起きた時に「これ知っておいてよかった!」と感じたものを皆さんにも共有したいと思い、このブログを書いています。
新社会人になった方や、働きながら不安を抱えている人に向けて、何か「情報」として安心感を与えられたらと思います。
会社員として知っておいてよかったこと
1.就業規則
就業規則は会社の中のルール、いわば「働く上で自分を守るためのルール」になります。
入社時に配布されたり研修中に確認したりすることも多いかと思います。
「もしもこうなったらどうしよう」という不安に対して答えが提示されているため、知っているだけでも不安はかなり軽減されます。ただ、給与のことから休職・退職時のことまで事細かく書かれているため、すべてを確認することは難しいし、覚えるのも面倒ですよね。
なので、私はこの就業規則を「気軽に確認できるようにしておくこと」が重要だと思っています。
私のいた会社では就業規則はすべて紙媒体で管理され、入社時に一人一人に配布されるものの研修期間が終わったら返却するシステムでした。返却後は各部署に一冊置いてあるファイルから確認するように言われていたため、基本的に就業規則は出社しないと確認できませんでした。
しかし、実際に就業規則が必要な場面って何かイレギュラーな事態になったときなんですよね。だから、会社外で就業規則が確認できないのはかなり不便なんです。
たまたま私は研修期間中に一度休職していたので、そのまま就業規則のファイルを返却せずに持っていたのですが、それが休職中にとても役に立ちました。
就業規則を読むのってちょっと億劫ですが、いつでも気軽に読める状態かどうかだけでも確認しておくと、何かあったらどうしようという不安が少なくなるのでおすすめです。
2.産業医
産業医とは、会社で労働者の健康管理をしてくれるお医者さんのことです。
労働者が50人以上の規模の会社であれば、一人以上選任されているはずです。
特に「心が疲れてしまった」と感じたら是非利用してほしいです…!
あまり知られていないのですが、メンタルに関する病院はとても混んでいて予約がなかなか取れなかったり、取れても1~2か月先なんてことがざらにあります。
私は初めての地で就職をしたため、心の不調が起きた時に新規患者を受け入れてくれる病院を探すのにとても苦労しました。
そんなとき産業医さんの診察を受け、心療内科の紹介状を書いてもらうことですぐに受診することができました。
もしかかりつけ医がなくて、働きながらどこか受診したいという方がいたら、是非ご自身の職場に産業医さんがいるかどうか、確認してみてください。きっとあなたの力になってくれると思います…!
3.傷病手当
お休みが必要になったときに一番不安に思うのは「お金」のこと。
休んでいる間は給与がもらえないため、「しっかり休みたいけど早く働きたい」というジレンマが生まれますよね…。
でも、「心身の傷病」でお休みが必要な場合は「傷病手当」というものが受給できるんです。
私は「不安障害」と診断を受けていたので、休職期間中はこの手当を受給していました。
<傷病手当の申請方法>
1.会社が所属している健康保険組合(健康保険証に書いてあるところ)のホームページから、傷病手当申請書をダウンロード・印刷する
2.申請書に記入&医師の記入欄を書いてもらう
3.会社に送付する
申請にあたって会社に連絡する必要はありませんので、気持ち的に連絡したくないなというときも申請しやすいと思います。
注意点として、傷病手当は休んだ分が申請できるというものなので、原則として休職が終わってから申請することになります。
私のように何か月も休むという場合は一か月ごとに申請しても大丈夫ですので、もし休職中でまだ申請してないという方は病院の先生と一度申請書を作成してみることをお勧めします。
4.障害者職業センター
退職代行というものがあるように、障害者職業センターはいわば「復職代行」のようなものだと感じています。(復職するのは自分ですが…!)
ここは精神的に疲れて休職している人が、会社に復帰するためのリハビリを受けたり、会社とのやり取りを取り持ってもらえる施設になります。
障害者職業センターは社会保険料で成り立っている施設なので、民間企業に勤めている方でしたら無料で利用することができます。
私は一度会社に自力で復帰をしたのですが、自分から会社に連絡を取ったり、会社になれるための復職プログラム(完全復帰する前にならす期間のこと)を提案したり、復帰に向けて心身の管理をしたりするのはとても大変でした。しかも、大変な思いをしても「復帰」という大きなイベントのストレスにより症状がぶり返し、再度休職することになりました。
そこで病院の先生から提案されて通い始めたのがこの施設になります。
注意点として、ここを利用するには会社からの許可が必要になります。(会社があってこその復帰なので…)
私の場合はなかなか会社からの許可が下りず、休職期間中に回復しきることはできませんでした。
しかし、復帰できなかったとしてもセンターで受けられる講座やリハビリは生活の中でも役に立つものばかり。
私は、なかなか自分ではできない集中力を付けるトレーニング(新聞の要約や計算・読書など)、アサーティブな会話(相手も自分もOKな会話をする方法)、ストレスの対処法や受けないようにする方法(自分のストレスの傾向を知るための心理検査もしました)などを学びました。最初は緊張するけど、通っている間は程よい疲れで夜眠れるようになったり、外に出るトレーニングにもなったので少し前に進めた気がします。
カウンセラーさんもいたので、日々の悩みや今後の相談にも乗っていただきました。
もし復帰したいと思っている人や、復職には不安があるけど少し前に進めたらいいなと思っている方は、一度説明会から参加されてみるのはいかがでしょうか?
どんな道を選んでも大丈夫
個人的な考えではありますが、休職・復職・退職を通して知っておいてよかったことを書いてみました。
「病気になったらどうしよう」「休職したらもう復職は難しいのかな」など、働く上で感じる不安ってたくさんあると思います。(私もいまだにあります)
でも、こんなコアなブログを見てくださる優しい皆さんなら、どんなことがあってもうまくやってけると信じています。
こうやって仕事を辞めてしまっても何とか過ごせている私の経験が、皆さんの不安を少しでも和らげられていたら嬉しいです。