ドラえもんになりたい人

今日はなんだかそわそわしてた。

言いたいことが言えないときはいつも何も手につかないし、不安で胃が押しつぶされる。

だから今日は考え込まなくてもできる編み物をする日にしました。


編み物って手が慣れてくると他のことを考えてしまうことがよくあって。

今日は不安だからかどんどん悪い方に悪い方に考えてしまう…

そういう時は誰かが話しているのを聴くと私は落ち着きます。

久々に「星野源のオールナイトニッポン」でも聴こうかな。


今日聴いたのは、10/17の回。

ゲストに有名YouTuberのすしらーめんりく君が来た回です。

実はひそかに、りく君って顔も話し方も源さんに似てるなぁと思っていたので、まさかこの二人がつながるとは夢にも思わなくて。

フルでは聴けてなかったので、どんな話をしたのか気になっていました。


登場からずっとりく君に笑わされ続ける源さん。

源さんの「がははは!」という気持ちのいい笑い声は、学生時代、毎週のように聴いていたので、なんだか落ち着きます。

はじめましてだったそうで、お互いの活動紹介やお土産、どんなきっかけでお会いすることになったのかなどを話していました。

そして唐突に源さんから「これって失礼に聞こえるかもだけど、りく君って友達いなさそう」。

思わず吹き出してしまいました。

「いや、これは悪い意味ではない、なんというか、企画も家族や少数の友達のなかでやっていて、ほとんどYouTuberとはコラボしなくて、月一投稿という自分のペースでやっていて。」

そのやり方が源さんは好きだということでした。


若い今だからなのか、「人脈は大事だ!」なんて言葉を耳にタコができるくらい聞かされます。

だけど、なんとなくこの考え方が私は好きではありません。

なぜなら人脈を増やしてみたら病んでしまったからです。

私は人との間にある「プライベートの壁」がとても薄くて、相手からのアドバイスや説教をほとんど全部真に受けてしまいます。

大学の先輩に「YES man になれ!」と言われてなんでも引き受けたし、厳しいスケジュールでも断れなくて飲み会に参加したり。この素直すぎる性格は他の誰でもない、自分にとって本当に辛いものでした。

それなのに本音を話すことがとても苦手だし(だからこうやって書くことで発散しているのだけど)、気を遣ったり、空気が読めずに反省会する羽目になったり。相手からすると「やさしい、いい子」みたいになるから全然問題にはならないけれど、自分の中には本当の気持ちをさらけ出せない苦しさが溜まって行って、最終的に誰にも会いたくなくなるのです。

そして一人引きこもって人と関わるのをやめたとき、「なんて自由なんだ!」と初めての夏休みをもらったように満たされた気持ちになったのです。

りく君の生き方も、源さんの生き方も私は好きです。とりあえずやってみたいからやる。楽しそうだからやる。彼らは自分に対してめちゃくちゃ素直なんです。

ああ、そうか、私は自分に対して素直になれていなかったんだな。

きっとそんな彼らにとって大切なのは、人脈というよりも「自分がやりたいこと・好きなことを応援してくれる人」なんだろうな。

きっと源さんはそういうことを言いたかったのだろう。


最後、りく君は源さんの「ドラえもん」という曲をリクエストしました。

どうしてこれを選曲したのかと源さんが尋ねると、

「僕、たぶんドラえもんになりたいんだと思います」

爆笑が響き渡りました。

「なるほどね、確かに何でもやりたいことを叶えられるりく君ならなれるよ。

ただ、のび太になりたいという人はたくさんいるけど、ドラえもんになりたいって人は初めてだよ」

おわり

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