地元が正直好きではありません。
なぜなら田舎だからです。
でもここに住む人たちは皆「地元を愛そう、地元の良さを発信しよう」とばかり言います。(他の場所を知らない人が地元の良さをわかるはずがないと思ってしまうのは私だけでしょうか…)
私はここが嫌いなわけではないけど好きではありません。
というか、そもそも日本という国がそんなに好きではないのです。
会社員時代、病んでしまって紹介された心療内科の先生がとても素晴らしい先生で(簡潔にズバッと本音を言ってくれるあたり、自分は空気を読まなくていいから楽なんです)初めてお会いした瞬間に私が発達障害の傾向にあることに気づいたらしいのです。
そしてそこで言われたのが「日本って生きづらいと思いませんか?」という言葉。
大きく縦に頭を振りました。
一人で台湾に行った時も、短期留学でアメリカに渡った時も、日本に帰りたいなんて思えたことが一度もなくて。
日本人として生まれながら、日本が好きではない自分は最低だと思って気持ちを押し殺していたけれど、好きじゃなくてもいいんだ。そう思わせてくれる言葉でした。
何がそんなに苦手なのかというと、日本では「心の距離感」を意識しないといけないところです。
これは持論ですが、島国の日本は面積が小さい分人口密度が高く、家はぎちぎちに並んでいるし、電車では知らない人の隣に座らないといけないし、とにかくいろんな人との距離が本当に近いと思います。
だから自分のプライベートを守るために周りに対して心の壁を作り、精神的に距離を保っているのだと思うのです。
そこで生まれた文化が「空気を読む」というもの。これが本当に私はできないのです。
話の中で空気が読めないからいじめられるし、仲間外れにされるし。
これは自分の能力に対しても起こります。
周りよりできな過ぎてもでき過ぎてもだめという風潮があるのです。
私は勉強も家事も何でもできてしまう(キラーン)ので、家族にまでひがまれることがありました。
でき過ぎてもいけないから、とやりたいことを思い切り楽しめない生活は気づかぬうちに自分の心に負荷をかけていって、「もうここから遠く離れて自分のことを知っている人が誰もいないところへ行きたい」と思うようになって。大学2年の時に1週間ほど台湾に1人で行ってきました。
これがびっくりするほど楽しくて…!
9月ごろに訪れた台湾は猛暑日続きで、キャリーケースを持っていない私はリュックサックで収まるよう、普段絶対はかないようなひざ上の短パンを持っていきました。でも、自分は向こうからすれば観光客なわけで、全然人目を気にする必要がありません。
台湾の友達が2人いたので彼女たちにも会いに行ったのですが、二人とも自撮りをするのが大好きなんですよ。(台湾には自撮りが好きな人が多いイメージ)だから気兼ねなく写真をたくさん撮ったり、行きたいお店に行ったりしました。
一人は彼氏がいるといって連れてきてくれて。私よりも年上なのでビルの屋上にあるクラブのようなバーに連れて行ってもらったりもしました。
日本だったら写真を撮ることも、彼氏を連れてくることも、ホットパンツをはくのもすごく考えてしまうけれど、こんなに自分のしたいようにすることが受け入れられるのは楽しすぎる!と思いました。
それともう一つ衝撃的だったのがアメリカに行ったとき。
カリフォルニアのChicoという自然豊かで平和な街にある、カリフォルニア大学に3週間だけ通わせてもらいました。
その時にホームステイでお世話になったホストマザーが本当に素敵な人でした。
彼女からは英語の発音の仕方を教えてもらったり、火山近くの湖でのハイキング、IKEAやCostcoでの買い物、彼女の職場、サクラメントの町など、本当にいろんなところに連れて行ってもらいました。
そして何より、自分の思っていることをはっきり言うことの大切さを教えてくれました。
私はお願い事をするのが本当に苦手で、彼女に車を出してほしいとお願いするためにたくさんの前置きを話したのですが、彼女は「で、結局どうしたいのよ」と怒ってくれたのです。
言いたいことをいうのは相手に申し訳ないと思っていたけれど、どうしたいのかはっきり伝えることは迷惑でもなんでもなかったんだと気づかされて、衝撃を受けたことを覚えています。
長くなってしまいましたが、今週の課題にあった「自分の理想とする環境を考える」というのをやってみて、改めて自国や地元が好きになれなくてもいいかなと思い、書いてみました。
因みに私の理想とする環境は、湖の近くの森の中にある、赤毛のアンに出てくるグリーンゲイブルズののようなお屋敷です。
イギリスの文化を基調とした内装で、ピーターラビットのお話に出てくるような動物たちがお庭に遊びにきてくれたらいいななんて。子供の時からずっと思っています。きっと私はイギリス文化が好きなんですね。
あなたの理想の環境は何でしょうか?よかったらコメントを送ってください。
おわり