ひよっこ

サザンオールスターズの桑田佳祐さんの声が急に聴きたくなって、私が一番好きな「若い広場」という曲を久々に流してみました。

この曲は2017年上半期の連続テレビ小説「ひよっこ」の主題歌としてリリースされた曲です。

「ひよっこ」は東京五輪の昭和39年、茨城県の農村で育った主人公みね子が東京へ出稼ぎに行った父の失踪をきっかけに、自身も上京し周りの人々に支えられていくお話。

この主人公みね子を演じたのが私の大好きな有村架純ちゃん。

大学受験の時にヒロイン役として選ばれたのを知り、「絶対に来年は大学生になって毎朝見るんだ!」と意気込んでいたのを覚えています。

結局志望大学は落ちてしまい、行きたくなかった大学での生活が辛かった入学当初、毎朝慰められておりました。(確か教職の授業を担当してくれた教授も毎日録画して見てると言っていました)

朝ドラを毎日見るなんてしたのは後にも先にも「ひよっこ」だけです。


ストーリーも平和で泣ける回が多く面白いのですが、昭和の高度成長期が舞台なので、登場人物たちの服装も昭和レトロでとてもかわいらしいのです。

セーラー服にモンペを着て学校に行ったり、上京するときに真っ赤なコートを着たり、工場でできた友達とかわいらしいカラフルなワンピースを着たり、大きな襟のついた洋食屋のユニフォームを自分でもデザインしてみたり。なにより、洋裁の得意なお母さん(木村佳乃さん)が送ってくれた赤紫のチェックのブラウスを着ているみね子(架純ちゃん)がとてもかわいくて。

当時学芸員資格の授業を取っていた私はこの昭和の世界に憧れて、「昭和レトロファッション」をテーマにした博物館の提案プレゼンテーションを作ったりもしました。

プレゼンテーションのためにつくった画像(バスは100均で、木はスポンジを刻んで作りました)

そんな昭和レトロが今では流行になっていますよね。まさか令和の時代に昭和の流行が来るなんて思ってもいませんでした。


今年の夏に一目ぼれした、kutirとレトロのワンピースはどこかみね子の世界を思い出させてくれる形をしておりました。

大きな襟の形が洋食屋さんで働くみね子を連想させて、とてもわくわくします。

ドラマの中でのとても印象に残っているシーンが、みね子が東京で初めて優しくしてくれた綿引さんと喫茶店でクリームソーダを飲んでいるところ。

このシーンを見て、いつか自分も好きな人とクリームソーダを飲みに行こうと決めました。

そこでこの夏は、喫茶店を開いてみたのです。


実際にクリームソーダデートもしてきました。

自分が知る中で一番素敵だと思うクリームソーダは、松本市にある「珈琲茶房かめのや」というお店のもの。

太ったグラスに輪切りのレモンが飾られている、とても爽やかなクリームソーダです。

念願のクリームソーダデートはとても幸せでした。


そうそう、ひよっこのオープニングでは田中達也さんのミニチュアが採用されていて、その斬新なアイデアの映像も大好きです。社会人になった年に友達と美術館へ見に行ってきました。

実際のオープニングに使われたミニチュアを目にした時の感動と言ったら…!思わずリールにしました。

田中達也さんご本人からいいねをもらえた時はもう嬉しすぎましたよ。


昭和を生きていないけれど、昭和レトロが懐かしいと思うのは「ひよっこ」を見ていたからだったということに書きながら気づきました。

ああ、このわくわくする感じをわかってくれる人はいないかなぁ。

おわり

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