今回は「食べること」について。
「そんな、食欲ないよ」とか「暇があればたくさん食べてしまう」とか、ストレスが溜まっているとなかなかバランスが取れない分野ですが、私のお話が参考になれば幸いです。
食欲
三大欲求の一つである食欲。これがコントロールできる人は自己管理ができるとか、精神力が強いとか言われることが多いですよね。これは一理あるとは思いますが、どれだけ我慢していても抑えられなかったり、逆に食べたくなくなったりしてしまうこと、ありますよね。
私は受験期に食欲がすごくて過食してしまい、太ももに肉割れができてしまいました。逆に不安障害になってからは食欲が落ちてしまい、一日一食なんて時期もありました。
ストレスによる過食や食欲不振は、自分の意志に反し体重などわかりやすい形であらわれるのでとてもつらいものがあります。
食事管理
ストレスによって食事の管理がうまくできないときに限って、周りから指摘を受けることもしばしば。
「え、自炊してないの?コンビニ弁当なんて贅沢だね。」
「朝ごはん食べてないの?だめだよ、一日三食は食べなきゃ。」
「まだ食べるの?そんなに食べるの?また太るよ?」
こういう言葉を気にしない人もいるかもですが、私は気にする派なのですごく落ち込んでいました。気にしすぎて無理やり食べて吐いてしまったり、疲れた体で自炊していたこともありました。相手に悪気はなくても、なんだか遠回しに「お前は精神力がないから食事管理できないんだ」って言われているように感じていたんですよね。
生きていれば十分
食欲不振だった時、私は食事の管理についてずーっと考え、私はどうしてちゃんと食べることができないんだろう?と自分を責め続けていました。
でもあるとき、結局生きていれば十分なのでは?
と開き直りました。だって食事管理ができていなくてもすぐには死なないもの。
確かに生きる上で健康はとても大切で、そのためには食事を見直すことは不可欠です。
でも、ストレスを受けて「生きるのつらいな」「食事がつらいな」と思っている私の状態は、いわば砂漠のど真ん中で「今から食料と水を確保してきて、健康的な料理を作って食べるのよ」と言われているようなものでした。
過食ならば雪山で遭難中、体力温存のためにカロリーの高いものを摂取し続けているような感じでしょう。
そのくらい、ストレスによる心の負担は大きいということ。
だから、もう今は生きているだけで十分じゃないか。と思うようにしたのです。
食生活は気にしない
開き直ってからは、とりあえずなんでもいいから死なない程度に食べるようにすることにしました。
ゼリーでもいい、カップ麺でもいい、デリバリーでもいい。お金のことは気にせず、とにかく今は健康よりも生きること。
少しでも食べれていればいつか気持ちが救われる日が来る、心の砂漠から抜け出して思い切り食事が楽しめるようになる日が来ることを信じて、なんとか食いつないできました。
本当に大切なこと
少しずつメンタルが回復してきたころ、私はようやく「これ食べてみたい」と思うものができて買い物に行くようになりました。食べたいという気持ちが出不精の私を外に連れ出してくれたのです。
それからは食べたいものを食べるようになり、「あの人と食べに行きたい」と思うようになり、「これ作ってみたい」と思うようになり…。気づけば自炊する日がかなり増えて、健康面を考えながら献立を作るようになっていました。
そして食事の上で一番大切なのは「楽しむこと」だった、とようやく気付いたんです。
健康的な食生活とは、頑張って送るものではなく楽しんでいくうちにできるようになるものなのかもしれません。
今食生活に悩んでいてつらい思いをしているのであれば、食事を楽しめるようになるまで焦らずに待ってみるのもいいと思いますよ。